御言葉メール717
2014年2月15日
「神にほめ歌を歌え。ほめ歌を歌え。われらの王にほめ歌を歌え。ほめ歌を歌え。」(詩篇47の6)
賛美する、崇める、ほめ讃える等が人間に向けられる時、それは非常に危険な思考と行動をとらせます。最近の日本では、オウム真理教の麻原彰晃の事件が思い出されます。残念ながら、どこまでいっても自分を中心とした考えから抜け出せない人間は、崇められても崇める側にまわっても、悲惨な結果は避けられません。
この詩篇47編は、イスラエルを選び、戦いにおいて勝利へと導かれた神を全地の王として賛美するように、という呼びかけです。人でも偶像の神でもない。一方的な神の恵みによって、敵から守られたイスラエルは、この神こそ、イスラエルだけでなく全地の神であり王であると告白します。この神こそまさしく人間が崇めるべき方です。この神を崇め賛美する時、人や自分を傷つけたり独裁者になったりする事はできません。
自分の力を誇ったり、自分だけの神だ、と威張ったりする事もできない。神をほめたたえる事は拍手をして終わる様な事ではなく、自分の生き方、生活に関わる事。神をほめたたえる事が私達の生きる力になる。日々の生活の力を神をほめたたえるところから得ることができます様に。
(記:斎藤文子)