御言葉メール803
2015年10月31日(記:斎藤文子)
「私は、このようなことをして、大きな罪を犯しました。・・・私はほんとうに愚かなことをしました。」(第2サムエル24の10)
日本で最近国勢調査が行われました。国の人口数は、その国の力であり、あらゆる政策の基盤です。神はダビデ王の時代、イスラエルとユダの人口を数えよといわれた。しかしダビデは人口調査の後、良心の咎めを感じ、「私はこの様なことをして大きな罪を犯しました」と言って悔い改めるのです。
神の命令で始めた事で、どうして悔い改めるのかと私たちにとって理解不能なところです。ただこの箇所全体をみてみると、イスラエルは神を中心とする神政国家としてふさわしくない問題があった様です。それは王であるダビデが罪を犯しダビデが罰せられる、という形をとりました。主がダビデを動かされダビデは人口調査を思いつく。しかしそれが罪への誘いであると気づかない。
ダビデが良心の咎めを覚えたのは130万の兵を得て、その頂点に立つ自信と満足を覚えた時です。人間の頭数で自分は大丈夫と思うなら、それは神を信頼しなくても自分はやっていける、と考える事です。自分のそういう心に気づかされて、ダビデは悔い改めと神への信頼を新たにしました。
ダビデだけでなく自分の状態は自分ではなかなかわかりません。日々の生活で神から教えられ悔い改めて、主を新たに信頼していけるなら、これに勝る神様の恵みはありません。