御言葉メール809
2015年12月12日(記:斎藤文子)
「マリヤは言った。『ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。』(ルカの福音書1の38)
イエスキリストの降誕を覚えるクリスマスの季節になりました。神であるイエスが人間となって、この世にこられるためにマリヤという女性の存在を欠かすことはできません。マリヤが神であるイエスを身ごもったのは、婚約中の処女の時でした。
当時は結婚していない女性が妊娠すれば、石打ちの刑罰で殺される時代でした。神の力によってイエスを身ごもったマリアは、愛する婚約者ヨセフから捨てられる事と石打ちの刑罰を覚悟しなければならない状況におかれたのです。神の御使いによって、神の御子を産むと告げられたマリアは、自分がどの様な状況に置かれるか十分理解しながらも上記の様に応答するのです。
あなたのおことばどおりこの身になるように、と。マリアにこの様に告白させたのは、神様の為さる事に間違いはない、という信頼以外の何ものでもありません。愛する人や自分の評判、命さえ失うかもしれない。自分のことを考えるなら、受け入れる事のできない事柄です。しかしマリヤはそうではなかった。
自分がどうなるか、という事以上に神に従うことの素晴らしさを知っていたのです。クリスマスシーズンだけでなく私は、このマリヤの神に対する姿勢に神を愛し従う事がどういう事か教えられ続けている者です。