御言葉メール822

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御言葉メール822

2016年3月12日(記:辻嵐桂子)

「総督は彼らに答えて言った。『あなたがたは、ふたりのうちどちらを釈放してほしいのか。』彼らは言った。『バラバだ。』
ピラトは彼らに言った。『では、キリストと言われているイエスを私はどのようにしようか。』彼らはいっせいに言った。『十字架につけろ。』」(マタイの福音書27章21ー22節)

十字架刑は、福音書のクライマックスであり、キリスト教信仰の中核でもある。

聖書は、イエスが十字架に至る道を通しても、あらゆる人間の罪を浮き彫りにしている。
ここでは、祭りで囚人をひとり赦免するという慣例に倣い、イエスの釈放を促すピラトに対し、犯罪人であるバラバを釈放し、無実のイエスを十字架につけろと群衆が叫ぶ。彼らを扇動したのは、妬みに駆られたユダヤ人の指導者たちであった。
ピラトもまた、イエスが無実と知りながら、暴動を恐れ、群衆の声に負け、十字架につけるためイエスを引き渡してしまう。

バラバという人物についてはその後聖書は何も語っていないが、伝承によれば後に彼もイエスを信じたと言われている。真実はわからないが、罪のないお方が十字架につけられ、代わりに、死刑を宣告されていた犯罪人が無罪放免となったこの出来事は、まさに福音の本質を表していると言える。

キリストを十字架につけたのは何も聖書の時代の人たちだけではない。私もまた、イエスを十字架につけた罪人のひとりなのだ。

「私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」(ローマ人への手紙5章8節)

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