岡崎での野の花セミナー3

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岡崎で行われた

野の花セミナーでの事例発表3





  【精神障がい】は、人間関係における障がいであるが故に、他者との会話の持ち方が大切であるとを先週学びました。それと同時に障がい者は、自己の存在を、自身で認める事に困難が伴う障害でもあるといえます。これは、全ての障がい者が共通して経験された苦しみと辛さではないかと考えます。ある意味で障がい者の苦しみや試練は、人間存在そのものに関る問題提起ではないでしょうか。現代社会における存在価値は、何がどれくらいできるかという能力とその時代の支配者にとってどれだけ有用で、貢献するかなのですから。



 このような世において障がい者自身の苦しみや辛いと思っていることについて、特に娘の言動から整理しますと次のようになります。



 1、障がいを負っている自分が、生きていて良いという、積極的な意味での存在感が得られない事が悲しいし、辛いのです。



 この意味は、「障がいをもっていながらも頑張っている姿によって、他者の慰めになる」というような消極的な位置付けではなく、存在が直接他者の為に意味を持つという事においてです。特に精神障がい者の場合、その頑張るという気持ちに様々な障壁があって、頑張る事が非常に困難な状況なのです。そのために「頑張って!」という励ましが、症状を悪化させる事になる場合がほとんどなのです。そのような励ましと期待に応えられない自分が辛いのです。そのような繰り返しの中で、全く自信を失っていくのです。



 ですから人間存在の価値を、この世の社会の必要に、どれだけ応えられるかにおくのではなく、全く別の価値観に立ったキリスト教世界観に根拠をおいて、そこに立つしかないのです。ここに神の像(かたち)に創造されたという聖書の人間存在の根本に、視点を移さなければならない理由がでてくるのです。



 2、病気である自分と相対して欲しい、との思いがとても強いのです。



 私の娘は、今年で統合失調症という精神障がい者生活を10年間過ごした事になります。この病気については、一昨年までは【精神分裂病】と言われておりました。この間娘なりにこの病気について様々な葛藤があったように見受けられます。ありのままの自分を受け入れて欲しいと切に願っているのが精神的障害を負った人たちなのです。精神障がい者は、ある条件がつけられた他の自分を装う事(役を演じる事)のできない人達です。



 3、この病気にかかったのが、何故私なのか。他の人でもよかったではないか。何故、神様を信じている私がこのような病気にかからなければならないのか、その理由が知りたいというのです。



 この時、神の摂理という聖書の教えを信じる事は、本人にとっても、また家族にとってもとても幸いな事です。自分の責任でも、親の責任でも、また社会の責任でもなく、神の深い永遠のご計画によるのですから、分からなくてよいのです。



 そしてその存在の仕方が、一人一人みな違ってよいことが信じられるのです。 箴16章4、申30章15、ヨブ2章10、アモス9章4



 しかもこれらの御言葉は、どの様な事も主の御栄光の為に神がご計画され用意されたものである事を教えてくれます。更に人間にとって、一番大切なことは、神様の御栄をあらわす事といつまでも神様に信頼する事(バプテスト初歩教理問答書)と教えます。ですから、どんなに人が羨むような才能と知恵、財産そして名誉を持っていても神様の栄光の為に用いないならば、神様を信頼する事が無いならば、その人の存在そのものがむなしいとされるのです。



 これは、どのような人にも平等に与えられた存在理由です。しかもその方法は、エペソ人への手紙によりますと神様がその方法さえも用意していてくださるというのです。他者と比較する必要のない生き方です。その人だけに神様がご計画された働きであり人生なのです。それが、聖書のメッセージであり、幸いなのです。



 ヨハネ福音書9章3節で言われた「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現われるためです。」とのお言葉は、障がい者だけでなく、全ての人の道しるべです。


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