御言葉メール698
2013年10月5日
「主よ。お救いください。」(詩篇12の1)
私は振り返れば、「主よ、お救いください」と、幾度となく叫び求めてきた歩みでした。叫び訴える方がおられる。その時はわからなくても、後から、それがどんな大きな助けであり生きる力になっていたかを教えられてきました。詩篇の作者は、開口一番、上記の様に叫びます。社会全体が神や人への愛や真実を失った絶望の中での訴えでした。
その訴えの後、具体的な祈りがでてくる。作者は、神を畏れない人達の偽りのことばを神に申しあげます。彼らは言います。自分たちは自分を支配する者に、言葉で勝つことができる、と。神を畏れない訴えに対して、神は圧政下にある悩む貧しい者を救う、と約束されます。神を認めず自分を絶対視し、うそとへつらいの言葉は人を踏みにじる。しかし主のことばは、人を守り、救いに導くのです。
神のことばは人間の言葉のように、人を傷つけたり絶望に陥れたりしない、完全な約束のことばだからです。私は自分の思いと言葉をいつも信頼する事はできません。間違いと過ちがいつもあるからです。しかし神はちがいます。神に頼る者を神は必ず守り救う、と言われる。その言葉は完全です。だからどんな絶望の中にあっても「お救い下さい」と祈れる事は大きな恵みです。