御言葉メール744
2014年8月30日(記:斎藤文子)
「さて、モーセという人は、地上のだれにもまさって非常に謙遜であった。」(民数記12の3)
上記のみことばは、謙遜になりたくてもなれない私にとって、とても興味深いみことばです。謙遜は人間関係の中で出てくる態度ですが、モーセはどういう人間関係の中で生きていたのでしょう。
このみことばが書かれている民数記は、エジプトを脱出したイスラエル民族の、荒野での生活の記録です。成人男子だけで60万人以上という大集団の指導者がモーセでした。神はモーセを通して、真の神への信仰を教え整えようとされます。しかし神のことばを伝えるモーセに、イスラエルの民は不平不満と反逆でモーセを殺そうとさえします。
更にモーセと共に指導的立場だった人達からの非難。とても人間関係が良いとは言えない状況で、モーセは地上の人間の誰よりも謙遜であった。何故モーセは、非難の的の中で謙遜だったのか。彼はいつも神に聞く人でした。自分の考えや感情、思い込み、やりたい事を優先しない。自分は義しくないが神は義しい方であると知っていたからです。自分が義しくない事を知る人は、神がその自分を愛してくださっている事が慰めです。