御言葉メール863
2016年12月26日(記:斉藤文子)
「光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。」(ヨハネ1の4)
クリスマスの時期、皆様、どの様にお過ごしになられたでしょうか。教会暦でみると、クリスマスシーズンは12月25日で終わるのではなく1月8日まで続きます。闇の心に光が来る。クリスマスは自分の心の闇を知る者にとって、その闇が照らされ、そこにある罪が明らかにされながら、全くその罪がないものの様にみてくださる方が、人間の歴史に介入してくださったことを祝う日です。
クリスマスを心深く喜べるのは、自分ではどうしようもない心の闇を知る者にほかなりません。そこに落胆と絶望で終わらない、希望の始まりがあります。このクリスマスの主を、人間の闇である罪を赦す方として受け入れる時、人は辛くても自分の闇を直視することができる様にされるのです。
自分の罪に悲しむ辛さが、主なる神の赦しをただただ受け入れる時、その心には、人や周りが与えることのできない平和が実現する。クリスマスの主を受け入れている人全てに、この平和があります様に。この平和がキリストなる神を求めるほどに、満ち溢れますように。罪の残滓と弱さの戦いの外なる人は傷つき敗れていても、内なる平和は決してなくなる事はありません。その平和は神が与えられるものだからです。