御言葉メール10
2021年8月14日
「偽善者よ。まず自分の目から梁を取り除きなさい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取り除くことができます。」(マタイの福音書7章5節)
私たちはとかく他人の欠点に過敏になりやすい。時に自分の意にそぐわない行動をする人に対し不快感を覚え、頭ごなしに批判してしまうことがある。
ここで「偽善者よ」と言われているのは直接には当時の律法学者、パリサイ人と言われる人たちであろう。彼らは定められた決まりを忠実に実行することによって自らを義人と誇り、決まりを守れない人たちを罪人と非難し見下していた。
上記の御言葉は、山上の説教と呼ばれるイエスの教え(マタイの福音書5~7章)の中で「さばいてはならない」という戒めに続けて語られた。
「さばいてはならない」というのはなにも他人の誤った行為をすべて見過ごせというのではない。
聖書は、誰かが過ちに陥っていることが分かったら、柔和な心で正してあげなさいと述べている(ガラテヤ人への手紙6章1節)。
ここで求められているのは自己吟味である。
私たちは他人の欠点や誤りをとやかくいう前に、自分自身が神のさばきの前にあることを覚え、罪を悔い改め、自分の目を塞いでいるもの(自己を正当化する思いや優越感、偏見や先入観など)があるなら、まずそれを取り除くことが必要なのである。