御言葉メール112
2022年6月4日
「それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときは、地の上のどんな種より小さいのですが、蒔かれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張って、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。」(マルコの福音書4章31-32節)
マルコの福音書は4つの福音書の中で最もコンパクトなもので、この4章にイエスがガリラヤ湖畔で語られた教えの中の3つのたとえがまとめられている。
これらは神の国を表すもので、3つとも種がモチーフとなっている。
これらによると種はみことば(14節)。みことばの種は、人手によって蒔かれる(3、14、26節)。しかし、種は人知れず芽を出し育ち実を結ぶ(27-28節)。
「成長させたのは神です。」(Ⅰコリント人への手紙3章6節)
そして上記のたとえは、みことばの広がりを示している。
ユダヤの辺境のガリラヤ地方から、ユダヤ一帯、アジア、ヨーロッパへと広まり、そして全世界へ。福音は確かに時代を経て全世界に広まり、多くの人を救いに導き、その生き方を変え、社会を変貌させ、歴史を作ってきた。
私たちはみことばの種を蒔く。まだ救われていない友や家族に、また教会を通して地域の人々に福音を伝える。
時に拒否され、無視され、あるいは適当にあしらわれる。種蒔きのたとえ(3-20節)にあるように聞く側の問題もある。タイミングもあるかもしれない。もちろん語る側の不十分さは言うまでもない。
しかし、みことばの力と、成長させてくださる神に期待しつつ、この働きを続けたい。