御言葉メール759
2014年12月20日(記:斎藤文子)
「私たちは、この御子のうちにあって、御子の血による贖い、すなわち罪の赦しを受けているのです。」(エペソ1の7)
あなたは人を許す事の難しさを覚えられた事があるでしょうか。それなら本当に幸いです。許したいと願う気持ちを持っておられるからです。あなたは、自分の過去から現在までの全ての事柄において、自分を許し受け入れているかどうか考えられた事はあるでしょうか。
考えた事も無いと思われる方は、考える機会となります様に。人が許せない、自分が許せない、この事は女々しい気持ちの問題ではなく、私たちの生活と生き方に大きな影響を及ぼします。人生を決定づける、と言っても過言ではありません。憎くて許すことなどできない辛さは、復讐と殺人を図る。自分を許せなければ自分の人生に意味を見出し得なくなる。
許せばどんなに楽になるだろうか、と思いながら許せない。その難しさ、いえ不可能さに私は唖然とさせられます。クリスマスは、許せない人間の世界に、「私はあなたを赦す」という宣言をもってイエスキリストがこられた事を祝う日です。許せない者に向かって、「赦す」と、きっぱり宣言される方がおられる。自分の罪を赦された者は、自分は許せなくても許すことが出来る様にと、祈る者とされる。許したくない人生から祈りの人生がここから始まります。メリークリスマス。