御言葉メール795
2015年9月5日(記:斎藤文子)
「主よ。いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか。」(詩篇13の1)
「うつになった聖徒たち」という本の中で、作者ブレンダ・ポインセットが引用しているレスリー・D・ウエザーヘッド氏の言葉を紹介したいと思います。
「すべての人がそうであるように、私も健康と幸福と成功に満ちた、日の光にあふれた丘にいるような経験を好みます。しかし私は、光の中にいた時よりも、恐れと失敗という暗闇の中にいたときのほうが、神についてはるかに多くのことを学ぶことができました。暗闇の中に宝が存在するのです。ありがたい事に暗闇はやがて過ぎ去ります。しかし、暗闇の中で学んだことは、永遠に失われることはないのです。」暗闇の中にある宝、と呼ばれる経験が、どれほど人に神について多くの事を学ばせることか。
私も自分の歩みを振り返る時、神について考え、教えられた事の多くは、落胆、失敗、病という暗闇を通してでした。「あなたは私を永久にお忘れになるのですか」と、神の恵みが全く感じられない中で、それでも訴えずにはおられない。
しかしこの様に訴えること自体が恵みであることを教えられる時、ドン底だと思われる所が神の恵みの御手の中だと気づける幸い。ダビデ王は暗い谷間を多く通ってきた人でしたが、「主よ。いつまでですか」と、人にではなく神に訴えることをやめなかった。詩篇はダビデの暗闇の宝を多く記しています。