御言葉メール1044
2020年9月19日(記:辻嵐桂子)
わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。(創世記9章13節)
地上に人が増えるにつれ、世界は暴虐に満ちていった。罪が入ったからである。
神はそれを一掃すべく、大洪水を計画されたが、ノアだけは神のみこころにかなっていた。
神はノアに命じて方舟を作らせ、ノアとその家族また動物ひとつがいづつを方舟に乗せ、救出された。
雨は四十日間も降り続け、百五十日水が増え続けた。
地が乾き、ノアたちが方舟を降りるのを許されたのは、洪水から一年も経った後であった。(創世記6-8章参照)
ここから新しい歴史がスタートする。人も動物も再び地に満ちていくのである。
洪水によって罪が一掃されたのではない。人の心は常に悪に傾くことを神はご存知であった(8章21節参照)。
しかし神はノアと契約を結び、再び大洪水によって地が断ち滅ぼされることはないと約束された(9章11節)。
罪の世を繰り返し滅ぼすのではなく、罪を取り除く救いの道を示された。
イエス・キリストへと通じる、贖いによる救済の道である。
今も雨上がりの空に虹を見ることがあるだろう。神の変わることのない愛と憐れみ、たがうことのない契約を思うのである。