御言葉メール1057
2020年12月19日
「あなたが感謝するのはけっこうですが、そのことでほかの人が育てられるわけではありません。」第1コリント14の17
先日の主日メッセージにおいて、ガラテヤ書のキリスト・イエスにあって一つ」の一つは、自分は自分のために存在するのではなく、自分の存在は兄弟姉妹のためのものである、という意味だと教えられました。自分が自分のために生きるのではない、兄弟姉妹のために生きることで一つになる、というのです。
コロナ禍の中、人との関わりがなくなり、絆や一致という言葉が叫ばれても、それが掛け声としか響かない虚しさを感じるのは、自分の生き方、生活を確保した上での一致や絆だからではないでしょうか。
2千年前のコリント教会で、預言と異言の問題がありました。ここでの異言は外国語ではなく、直接神に向かって語る、人には理解できない言葉の様です。預言は人に向かって神のみこころを語り、人を慰め悔い改め励まします。そのどちらも神の賜物ですが、パウロはこの問題を通して教会生活では、なによりも他の人の徳を高めることが全てに優先されなければならない、と語るのです。
自分ではなく先ず兄弟姉妹が、という考えは残念ながら私達のうちにはありません。それは人間が何人集まっても一致はできないという事です。ただただキリスト・イエスにある時、一つになれる。キリストの降誕を感謝します。