御言葉メール310
2007年8月15日
「うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、 キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。」(ピリピ3の13b〜14)
私たちは、過去の嫌な事、辛い事、特に罪について思い返したくないものです。今年は、戦後62年が経ちました。そして「もう過ぎた昔の事だ」といって見つめ直しません。しかしクリスチャンは、この聖句を用いて同様に罪過ちを覆い隠してはなりません。
パウロがここで「うしろものを忘れ」と言っているのは、人を赦さない過去の自分の罪や、失敗、傷ついた過去の悲しい出来事のことではありません。パウロが忘れようといっている過去とは、自分の努力や、誇り、また私は、頑張ったという自慢です。人は、過去に挫折したこと、犯した罪過、それらをさらけ出したくないものです。しかし逆にパウロは、それらを告白してさらけ出しています。彼は、自分の弱さや過ち失敗や愚かさに向き合います。
それができるのは、完全な赦しを知っているからです。彼はピリピの人達に、自分の努力や、頑張りに頼り、罪を覆い隠して、自分を誇る愚かさを繰り返して欲しくなかったのです。
御言葉メール310
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