御言葉メール692
2013年8月10日
「私の神、主よ。私はあなたのもとに身を避けました。どうか、追い迫るすべての者から私を救ってください。」(詩篇7の1)
最近のテレビドラマはサスペンスが多い様に思います。そこには復讐による殺人が多く出てきます。犯人の苦しみ、憎しみは裏切られたり無実の罪を着せられたりする事への、最後の手段として殺人まで犯す。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がありますが、ドラマは現実社会を反映したものが多い事は、毎日の新聞をみればわかります。法的な冤罪もありますが、そこまでいかなくても日常生活で、身に覚えのないぬれぎぬを着せられたりする。その時の孤独と絶望は、たとえ理解してる人がいたとしても、その問題が正しく裁かれない事に対するものです。今日の詩篇の作者は、友人、隣人から不正をしたとひどい非難を受けた様です。
作者は自分の潔白を神に訴える。神は義しい方であり、義しく裁かれる方であると信頼していたからです。義しい裁き主に訴え続けた作者は、現実にはそうなっていないけど、神が裁かれる事を確信します。自分が復讐しなくて済む道がここにあります。怒り憎しみを神に訴える時、神の成さる義しい業を期待する様になるから。苦しみに替わって作者は神を賛美する者へと変えられていきました。