御言葉メール716
2014年2月8日
「ところが、ひとりの兵士が何げなく弓を放つと、イスラエルの王の胸当てと草摺(くさずり)の間を射抜いた。」(Ⅰ列王記22:34)
悪名高いイスラエルの王アハブの最期がここに描かれている。時は紀元前850年頃、分裂王国時代。アハブは南王国ユダの王ヨシャパテと共闘して敵国アラムに挑んだ。戦場でのアハブ王の死は正しきひとりの預言者によって告げられたが、アハブは自分の好む言葉以外耳を貸さなかった。彼は敵を欺き、神をも欺こうとしたのか、ヨシャパテと互いに王服を交換し変装して戦場に赴いた。敵はイスラエルの王に扮したユダの王ヨシャパテに殺到した。まんまと敵を欺いたと思われたその時…。
この箇所を読む度に、神の意志を無視した人間の策略の愚かさを教えられる。決して他人を陥れようというのではない。しかし、人に取り入り物事を自分の有利な方へ持って行こうと立ち回る自分がいる。だけど忘れてはいけない。
「人の心には多くの計画がある。しかし主のはかりごとだけが成る。(箴言19:21)」
(記辻嵐桂子)