御言葉メール764
2015年1月24日(記:辻嵐桂子)
「私は身を横たえて眠る。
私はまた目をさます。
主がささえてくださるから。」(詩篇3篇5節)
表題によればこの詩篇は、ダビデが息子アブシャロムの謀反により、城を落ち延びた時に書かれたものである。
「ダビデはオリーブ山の坂を登った。彼は泣きながら登り、頭をおおい、はだしで登った。」(第2サムエル記15章30節)
王宮を追われ、命辛々荒野に逃れるダビデの姿がこのように描かれている。
愛するわが子の裏切りという事実は、ダビデの苦悩を一層深めたであろう。
しかしダビデは、このような状況の中でも安眠が与えられ、目覚めー新たな一日を生きる命ーを与えられたと言う。神への揺るぎない信頼が、このようにダビデに言わしめるのである。
不安が、苦悩が、様々な状況が私たちを襲い、私たちの安眠を奪う。また、様々な感情が沸き上がり眠りを妨げられる時もある。しかし、ダビデのように、どんな時にも神に向かい、神に祈り、神に期待する者でありたい。
「私は声をあげて、主に呼ばわる。
すると、聖なる山から私に答えてくださる。」(詩篇3篇4節)