御言葉メール772
2015年3月21日(記:辻嵐桂子)
「主よ。なぜ眠っておられるのですか。ー(中略)ー
なぜ御顔をお隠しになるのですか。」(詩篇44篇23節24節)
苦難に直面した時、多くの人は「なぜ?」と呟くのではないだろうか。
信仰者も時に、試練の只中で、神に向かって「なぜですか」と繰り返し叫ぶ。
この詩篇の作者も、国が危機に瀕し、耐え難い屈辱を味わっていた。
しかし、先回も述べたように、作者は神に信頼することを止めなかった。彼が拠り所としていたのは神の契約と、先祖たちに対して成された神のみわざであった。
かつての勝利が、ただ神によってもたらされたように、今の困難から自分たちを救うことができるのも、神おひとりであると知っていのたからである。
「私は私の弓にたよりません。私の剣も私を救いません。」(6節)
私たちも、私たちを救うことができる唯一のお方に、ただすがるしかない時がある。だが、頼るべき神を知っている私たちは本当に幸いである。
「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」(ヘブル人への手紙12章2節)