御言葉メール775
2015年4月11日(記:斎藤文子)
「しかし、サムソンの頭の毛はそり落とされてから、また伸び始めた。」(士師記16の22)
私は、自分が神や人の事ではなく、自分の事しか考えていない人間だ、とわかった時、自分にすっかり失望しました。与えられた信仰さえ疑いました。その時に上記のみことばが、繰り返し浮かんできて、私もその様にしてくださるだろうか、と思えた事が私を支えた様に思います。
サムソンは、生まれる前から神に選ばれたイスラエルの指導者でした。そのしるしが髪の毛を剃らない事でした。イスラエルを圧迫するペリシテの人々から解放するために、サムソンに与えられたのは異常な怪力です。ところがサムソンは女性に弱かった。ペリシテの女性デリラに溺れたサムソンは、自分の強さの秘密が、髪の毛を剃らない事にあると打ち明ける。しかしこれは彼の誤解でした。力の源はあくまで神です。
打ち明ける事自体が神への信頼を失っていた。サムソンはペリシテに捕えられる。しかしそこでサムソンは悔い改め神に立ち返るのです。髪も伸び始めた。ペリシテの人が集まる建物に連れていかれたサムソンは、神に祈り、建物の柱を壊し、彼とそこにいた多くのペリシテ人が死んだのです。自分の思いを押さえられないで失敗するサムソンを、神は決してそのままにされないで、悔い改める機会を与え、本来の使命に引き戻してくださる。私もその様にされた一人です。