御言葉メール847
2016年9月3日(記:斉藤文子)
「わたしは、あなたを胎内に形造る前から、あなたを知り、あなたが腹から出る前から、あなたを聖別し、あなたを国々への預言者と定めていた。」(エレミヤ1の5)
私は神様を信じてから、一人一人の人生に神様から与えられた役割があることを教えられてきました。私が言う役割というのは、何かをする事ばかりでなく、障がいや病が与えられ、その中で生きていくことそのものがその人の役割である様な意味です。
その人が生まれ育った環境、そこで形成された性格を通しても、その人だけの役割があるーしかしこれは、私達を愛のうちに存在させられた神を知る事によってしか、理解しえない事です。エレミヤという預言者は、南王国存亡の危機の時にエルサレム近くの寒村に生まれました。神は青年になったエレミヤを、神のみこころを伝える預言者として召されます。その役割はエレミヤが生まれる前から神のうちにありました。
私達はそれぞれ、役割を持って生まれてくることがわかります。しかしエレミヤの務めは過酷でした。神の民でありながら、神の声に聞かず、偶像崇拝に浸り、律法に心を向けないでこの世の権力に心を奪われている国に、神の裁きを語らなければならない。迫害がエレミヤについて回りました。しかしエレミヤは迫害の中にあっても、神の愛を語らずにはおれなかった。どうか私達も、どの様な状況でも神の愛に生かされ語る者であります様に。