御言葉メール870
2017年2月11日(記:辻嵐桂子)
「あなたは心のうちで罪人をねたんではならない。ただ主をいつも恐れていよ。
確かに終わりがある。あなたの望みは断ち切られることはない。」(箴言23章17ー18節)
「正直者は馬鹿を見る」という言葉があるが、確かに、ずるくて抜け目のない人や、正直でなくてもうまく立ち回れる人の方が、この世で成功を収めているように見える。そして、そういった人たちを妬ましく思う気持ちは、やはり否定できない。
だが聖書は私たちに、人を見るのではなく神に目を向け、ただ神を恐れ、神に従い、神の御前に正しく歩めと諭す。それは「ばか正直」と言われる生き方かもしれない。
上記の御言葉は、損とも思えるそのような生き方を励ましている。
「終わりがある」「望みは断ち切られることはない」とあるように、悪がいつまでも見過ごされることはない。「終わり」は「未来」とも訳せる言葉で、たとえ今そうでなくとも、神は全てのことを正しくさばかれ、全ての不条理を必ず終わらせる。
神に望みを置く者への神の約束は、決して違われることがないのである。