御言葉メール990
2019年8月25日(記:辻嵐桂子)
金銭を愛する生活をせずに、今持っているもので満足しなさい。主ご自身が『わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない』と言われたからです。(ヘブル人への手紙13章5節)
ヘブル人への手紙ではこれまで、イエス・キリストの贖罪の御業の完全性とその救いの確かさを論述し、読者たちの信仰を励ましてきたが、結びの章は、一連の具体的な勧告となっている。上記の御言葉は、その一節である。
金銭は特に人の心が執着しやすいもので、聖書は至る箇所でこれについて警告を与えている(箴言28:20、マタイ6:24、Ⅰテモテ9-10等)。
昨今は老後2000万円問題(金融庁が老後年金だけでは不十分で、1世帯当たりおよそ2000万円必要と試算した)等のニュースが庶民の不安感をあおり、金銭への執着をさらに増長した感がある。
実際私も、このような報道には不安を覚えるし、将来のために少しでも多く貯えなければという気持ちになってしまう。
だが、ことさらに金銭に固執する生活は、クリスチャンにとって決して相応しいものではない。
なぜなら、私たちクリスチャンは、絶対的な神の存在を知り、その神が、絶えず私たちに目を注ぎ、養ってくださることを知っているからである。
この神に信頼するなら、私たちの不安は取り除かれ、金銭への執着からも開放されるのである。