御言葉メール1006
2019年12月21日(記:辻嵐桂子)
主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。(ルかの福音書1章45節)
これは、受胎を告げられたマリアの訪問を受けたエリザベツが、マリアに送った賛辞である。
第三版では主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょうとなっている。
私はこの訳の方がエリザベツの心境をよく表していると思う。
主の母マリアは、カトリック教会では聖母として崇められ、信仰の対照にさえなっているが、聖書にはそのような教えは一切ない。
マリアも私たちと同じ、罪を持つ人間であった。
だがマリアは、自分に降りかかるあらゆる不都合を受け入れ、神の御業の実現のために喜んで自らを差し出した。神への全服の信頼を示した、その信仰の故に称賛されている。
神の御言葉を信じきる。それは簡単なことではない。
神が私たちに約束してくださったものは、この世の全てを手に入れる以上に得がたく、また尊いものである。
それなのに私はいつもこの世のものを欲し、自分の都合を優先して生きている。
マリアのように神の御言葉を信じきり、自らを差し出して神に委ね、用いられる生き方こそが、クリスチャンとして本当に幸いな生き方なのだと教えられる。