はじめに
精神障碍者について少しでも理解して頂きたく、この資料を出しました。
この学びをして行くうちに精神障碍者に接する時だけのものではなく、
人間関係をスムーズに持てなくなっている現代人にとって必要なレッスンだと考えました。
現代人は、人の間で生まれ育つと言う経験から遠ざけられています。ですから、成長過程で習得してくる対人関係の良好さを持つ技術をもてなかたったのです。その様な現代人には、この社会生活技能訓練の理解が大いに役立つものかつ必要となることでしょう。
さて、まず精神障害の症状について理解しておいていただきたいいくつかのことがあります。
しかし、そのほとんどの症状は、特別に異質なものはなく、誰しも感じたり、戸惑ったりしているものです。ですから新しい感覚はなく、日常的なものです。多くの方たちが、すでに経験済みのことばかりなのです。精神障碍者が抱えている障害は、その誰でもが経験している葛藤や苦しみですから、精神障碍者に対しても気持ちの持ち方一つで克服できると思いやすいことばかりです。そのために多くの方々が、善意から本人を励ますつもりで、障碍者にとって以下の不適切な行動(励ましの言葉、リハビリプログラム、態度、批判)をしてしまうのです。
これは決してその人(関ってくれた家族や友人、周りの人たち)が、悪い人だから、思いやりがないから、と言うのでは無いのです。むしろ、障碍者と関ろうとして接してくださっているのですからとても善良な人たち(勿論罪を持っていない人という意味ではありません)と言えるでしょう。たとえどんなに善良な人であっても、精神障碍者にとって適切な言葉賭け、態度等が取れるということとは違うのです。それは、知らなければなりません。そのための学びなのです。
多くの場合(親の私もそうですが)、不適切な次のような思いと姿勢をとってしまい失敗してしまうのです。むしろその様な失敗を経験したので、これらの理解が深まるのでしょう。
次回2に続きます。