御言葉メール767
2015年2月14日(記:斎藤文子)
「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。・・あなたの隣人をあなた自身の様に愛せよ」(マタイ22の36)
イスラム国と名のるイスラム過激派によって日本人二人が最近、殺害され、日本は過激派集団の脅威を直に覚える時になりました。力に対して力の報復は残忍さをエスカレートさせていきます。怒りや復讐心は消える事がなく、どんなに弱そうに見えても、つぶされたかの様に思えても、無くなる事がない。
もしイエスキリストが二千年前にこの世に来て下さらなければ、この地球はイスラム国を拡大した様な、無謀な力だけが支配する無法地帯にもっと早くなっていた事でしょう。しかし現実は二度の大戦を経験しながら、それぞれの国が不十分であっても、国家としての法と秩序の中に守られている。
神でありながら力で制する事のないイエスキリストの教えは、自分を中心にしか考えれないこの世と人間に、復讐ではなく赦す事、先ず神を愛すること、そして人を愛する事を教えました。その教えはやがて民主主義、法律、芸術、建築、科学、医学等また福祉などの思想やその基を生み出していきます。
神を愛し人を愛する事は、自分を中心にしか考えられない人間にとって、大きな戦いですが、この戦いを戦っている人達がいる限り、力が支配する世ではなく、神の愛と赦しの世が支えられていくと信じています。