御言葉メール831
2016年5月14日(記:斎藤文子)
「王さま。これがその女です。これが、エリシャが生き返らせたその子どもです。」(第2列王記8の5)
私は、神様を信じて考え行動しながら自分の思うような結果が出なかった時、神様に失望落胆して、それからの事が考えられなくなったりします。しかし目に見えるところでは、がっかりするような事態しか見えなくても、そこにも主のご支配があると信じる時、その時何をしたらいいのか教えられるに違いありません。
ある時、エリシャはかつて自分が、死んだ子供を生き返らせたシュネムの婦人に勧めます。主の起される7年間の飢饉を避けて旅に出なさい、と。シュネムの婦人は神の人エリシャのことばに忠実に従って旅に出て、7年後に帰ってきます。ところが帰ってみると、自分の家も畑も他人のものになっていた。神の人の言葉に従った結果、彼女は財産を失った。しかしこの婦人はすぐ行動します。王に訴え出たのです。
その時、王は子供を生き返らせたエリシャのすばらしい働きをエリシャのしもべから聞いていたところでした。エリシャのしもべは、王様、これがその女です、と冒頭のことばを叫びます。王は婦人の所有の返還に加えて、留守の間の収穫相当分の返還まで命じたのです。私達の目に見える状況如何に関わらず、失望しないで全ての事は主のご支配の中にある、と信じる時、主は私達を立たせ主の業を見させて下さると信じていけます様に。