御言葉メール917
2018年1月27日(記:辻嵐桂子)
あなたがたは、あなたがたが住んでいたエジプトの地のならわしをまねてはならない。またわたしがあなたがたを導き入れようとしているカナンの地のならわしをまねてもいけない。彼らの風習に従って歩んではならない。(レビ記18章3節)
これまでの章では主に宗教上のきよさ、儀式における汚れとその除去が教えの中心であったが、ここから述べられる諸律法は、道徳的に汚れた行為とその結果に焦点が向けられている。
そもそもきよさとは、何らかの儀式に従うこと以上に、道徳的側面がより強調されるものである。
それは、生活のあらゆる領域において、思考と行動に影響を与える。
ここで最初に戒められているのが、不適切な関係の間柄における性行為の禁止である。ここには、近親相姦、同性愛、獣姦なども列挙されている。
そういった行為は、イスラエルの近隣の国々で、頻繁に行われていたようである。
そういった行為はまた、それらの国々の宗教にも密接に関わっていたと考えれる。
それ故神は、異教徒の慣習に倣うことなく、ただ神のおきてに従うようにと、神の民に警告を与えるのである。
ある注解者は、ここに記されている規則は、邪悪な、姦淫の時代の真中において、聖なる生活のための指針であると述べている。
昨今私たちを取り巻く環境は、性道徳において、あまりにも聖書から逸脱している。
かつてイスラエルの民は、近隣の諸民族に妥協し、それらの風習を取り込み、それによって堕落し、滅びを招いた歴史がある。
私たちは贖われた民として、神のきよさを損なうような汚れた行為を、注意深く避けなければならない。
そのためには、神の律法を知らなければならないのである。