御言葉メール10
2021年9月5日
「私は主の前に心を注ぎ出していたのです。」第1サムエル1の15
上記のみことばは、旧約の預言者サムエルの母、ハンナの告白です。ハンナには愛する夫、エルカナとの間に子どもがありませんでした。しかし、もう一人の妻であるペニンナには子ども達が与えられていた。
けれどもエルカナは、子どものいないハンナを愛していました。子どもは与えられてもエルカナの愛を得られないペニンナは、ハンナを見下し苛立たせます。神によって与えられる夫婦という1対1の関係が崩れるとき、3人はお互いに傷つけあい、イライラし悲しみと怒りの家庭生活にならざるを得ません。
ペニンナによって、激しい怒りをかきたてられたハンナは、エルカナの愛も届かない。ハンナはどうしたか。主の前に心を注ぎ出して祈ったのです。
子どもの無い苦しみ、ペニンナとのいさかいが、ハンナを神へと追いやる時、ハンナは自分の願いを超えて、神ご自身との交わりの中で、ゆだねる事に伴う確信を与えられていきます。
私達に与えられる苦しみは一人一人、違います。しかし、その苦しみを通してしか知り得ない神との交わりは、更に神を信頼せずにはおかない者へと私達を変えていくに違いありません。