御言葉メール1008
2020年1月8日(記:辻嵐桂子)
あなたのみことばは、私の足のともしび
私の道の光です。(詩篇119篇105節)
この詩篇は、いろは歌のようなアルファベット詩篇となっていて、テーマは神の御言葉(律法)への親しみとでも言おうか。
作者はこの176節もある最長の詩篇の中で、神の御言葉が私たちに与えるあらゆる益を、様々な言葉で述べている。
特に上記の御言葉は有名である。
足のともしびと聞くと、暗闇を照らす小さな灯りを私は思い浮かべるのである。
家の近所に盲学校があって、よく白杖をついて歩く人を目にする。
彼らは自分たちが進む先に段差や突起物、あるいは溝などないか、杖で探りながら一歩一歩足を進める。
そうやって危険を回避しながら、目印(点字板など)をたどり目的地に到着する。
暗い道を進む時も同様である。足元を照らしながら、危険がないか確認し、先行く道をたどるしかない。
私たちは人生において、いつでも先が見通せるわけではない。
解決の糸口が掴めず、お先真っ暗、自分がどこに向かっているのかわからない、といった状況に陥る時もあるのである。
それでも、足元を照らす灯火があれば、歩くことができる。少なくとも、穴に堕ちることはない。
神の御言葉は道を照らす光である。
先がはっきり見えなくても、神の御言葉に従い、一日一日生きて行くなら、その御言葉は、私たちを守り、やがて確かな大路へと導いてくれるに違いない。