金沢聖書バプテスト教会

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たねまき7〜12

たねまき12 証 統一協会から離れて

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たねまき Vol.12


証 〜統一協会から離れて〜





  Ⅰ 入信のキッカケ



 1984年、職場の同僚から、ビデオを通して自己啓発を学んでいくところがあるから見ないか、と誘われビデオセンターというところに通い始めました。最初は、「素晴らしい人生とは」とか「愛のある家庭生活」という内容でした。そのうち愛がテーマになり、聖書を通しての話しに変っていきました。そこで働くスタッフがとても親切で、私の悩みを真剣に聞いてくれました。私は次第に、こんなに素晴らしい人たちに合えてよかった、私もこの人たちのように愛深い人間になりたいと思うようになって行きました。



 ある時、私より少し年上のA婦人を紹介され、Aさんが私に対して話し相手になってくれ、いろいろ親切に接してくれるようになりました。そのAさんから、自分で解決できない悩みや苦しみがあるなら、一度先生を紹介するからあってみないかと誘われ、今までとは別の場所で先生に会ったのです。



 先生は、家系図を書くように言われ、私の書いた家系図を通して家族一人一人のことを詳しく聞いていきました。そして、私の悩みや相談事を話したのですが、先生はその家系図から因縁について話され、長男が、内向的で友達のできないのは、それが原因している、このままでは、長男は一人前の大人になれない、という事を言われ、あなたの家系を救う為には、この壷を授かりなさいといわれました。私はすっかり先生の言われた事を信じて、150万円を出してその壷を授かったのです。そして一ヵ月後には、私の霊界は、まだ真っ黒だといわれ、また別の先生にあって、今度は1080万円を出して高麗にんじん茶を135ケ買いました。



 その時先生は、「お金の事は家族に今は内緒にして置くように、この学びを通してあなたが先に行かなければいけない道なんです。いつか、家族にも分かってもらえる時が来るから。」と言われました。そしてビデオを通して原理講論の講義を学んでいくうち、素晴らしい教えと確信するようになっていきました。本来この地球の全てのものは、神様のものだ、人間の持っている財産やお金も神のもとに返さねばならないもの、という事を教えられました。私は、自分があれだけのお金を出した事も、神様に喜んでもらえ、家族の幸せの為にも素晴らしい事をしたのだと思い込みました。しかし一方で主人にも内緒でお金を使った事が、顔を合わせるたびに辛くなって来て、とうとうそのことを主人に打ち明けたのです。



 私は一生懸命説明したのですが、主人はその金額に驚いてしまい、そんなバカな事はないとすごく叱られました。そして生活科学センターというところに連れて行かれました。そこで私と同じような手口で壷や、高麗人参茶を買わされた被害届が出ている人がいることを聞かされ、その品物がセンターに展示されていたのです。そして主人からはこれ以上続けるなら離婚だといわれ、私はやむなく離れざるを得なくなりました。使ったお金は、弁護士さんを通してほぼ全額返してもらいました。



 その時以来、私は統一協会に行かなくなりました。だけど心の中ではあの教えは間違っていないという思いがありました。今は主人の反対を押し切ってはいけないけど、いつかまたこの道に戻ってこれる時まで待とうと思っていました。協会の婦人からも心でいつも祈っていれば必ずまた救われる時が来るといわれました。






 Ⅱ 4年後再び入信



 それが4年後だったのです。協会の婦人が職場に訪ねてこられ久々の再開にいろんな話をしました。そして、私のことをすごく祈り続けてきたといわれ、もう一度来て見ないかと誘われました。私は、主人に内緒で行くのはどうかと思いましたが、それより4年たって今の統一教会がどう変ったか見てみたいという興味のほうが強かったのです。悪い教えなら栄えていないだろうと思ったのです。そして婦人と一緒に礼拝に参加してみました。それは教会になっていて、集まった婦人達の数も3倍に増えていました。講和での内容も文鮮明教祖は、今世界的に認められてきていろんな会議を行ってきている。中国にも共産国を解放する為パンダモータースを設立する事業を始めているといった世界的な話しで、私はすごい発展だと思いました。



 以前とは違ってビデオセンターも大きくなっていて、いろんな集会が活発に行われていました。私は、自分の人生は一度しかない、もう一度この道を信じて進もうと決心しました。



 それからまた、ビデオセンターで最初から原理講論を学び、真剣に取り組んでいきました。ある日、巡回師と言う先生と個人面接をすることになりました。私は、一度教会を離れた事が、例会に対してすごい罪になっている、それを償う為には、前回出した金額以上のものを捧げなければならないんですよ、という事を言われたのです。そして今最低でも1千万円献金するようにということでした。私はそのときには、もう何が何でもこの道を歩まねばいけないという気持ちになっていましたので、貯金を下ろし、また金融機関で借金をして、1千万円をつくり献金をしたのです。そのときも主人に内緒だったのですが、今度は主人に知られたとしても絶対に納得させる、納得してもらえなかったら離婚してでも、この道を歩まねばいけないとまで思いました。



 ある日、貯金を出した控えが主人に見つかってしまったことから、また私が統一協会に行っていることが知れ、献金した一部が知られてしまいました。主人は、その時またしてもやられた!と石で頭を殴られた思いだったそうです。しかし私は、必死で統一協会の素晴らしさを話し、必要性を分かってもらおうと努力しました。ビデオセンターにきてもらいました。主人は初めはすごく怒っていたのですが、少しづつ私の話しを聞いてくれるようになりました。私は主人も素晴らしさを実感し、早く二人で歩みたいと必死でした。





Ⅲ 救出されるまで



 ところが、ある日突然に家族全員で私を京都のマンションに連れて行かれました。そこで統一協会の教えについて勉強しようという事になったのです。私は、以前統一協会で、反対牧師にそそのかされ、家族があなたを閉じ込めて脱会するまで説得する事があると聞かされていました。その対策としてどんな話しをされてもそれを聞くな、そしてチャンスがあったら逃げなさい、絶対この教えを捨ててはいけないと言われていました。



 私は最初、食事もとらず会話もせず、じっと一室に閉じこもっていたのですが、牧師さんが来られ、統一協会の出した資料の中からいろんな矛盾を投げかけられていきました。聖書をよく読んでその内容を理解するとどうしても原理の説明が矛盾するのです。都合のよい聖句だけ取り上げ利用した教えであることがわかってきたのです。そして統一協会のルーツがもともとあった血分けの思想からきていること、文鮮明が行ってきたでたらめな内容、結婚を何回もしている事を知っていき、この教えがそんな事だったのかと愕然とし、落ち込んでしまいました。そんな思いになるまで一ヶ月かかりました。



 その間、家族は私の反抗的な態度や罵声にも耐え、じっと私が解るのを待ってくれました。そして牧師先生や元統一協会の人たちが毎日通って来てくださり、統一協会の教えが何故間違っているのかを教えていただきました。それはただひたすら私を間違った教えから救おうとする愛情だったと思います。その愛情こそ本当の愛だと私が身にしみて感じたとき、もう二度と統一協会へ戻ってはならないと、はっきりと脱会することができました。


(福井市在住主婦)


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