御言葉メール770
2015年3月7日(記:辻嵐桂子)
「神よ。私たちはこの耳で、先祖たちが語ってくれたことを聞きました。あなたが昔、彼らの時代になさったみわざを。」(詩篇44篇1節)
かつてエジプトで奴隷であったイスラエル民族は、神の特別な庇護の下エジプトを脱出し、40年の荒野の旅を経て、約束の地カナンを次々と征服し、王国を築いた。
しかしこの詩篇が書かれた時は、戦に敗れ、略奪され、まさに国家的な危機に瀕していたようである。周りの国々はそんな彼らを嘲笑った。
しかし詩篇の作者は、かつて神が神の民に成してくださったことを根拠に、神への信頼を失うことなく、「起きてください。」「立ち上がってください。」「お助けください。」と懇願し続ける。
クリスチャンも時に苦難を経験し、祈りが直ぐに聞かれないことがある。
しかし、みことばー神の民の歴史とイエス・キリストーに目を止め、神の全てのみわざを根拠に、詩篇の作者ように、神に信頼し続けたい。また、信頼し続けていいのである。
「私たちはいつも神によって誇りました。
また、あなたの御名をとこしえにほめたたえます。」(詩篇44篇8節)