御言葉メール1028
2020年5月30日(記:辻嵐桂子)
人はだれでも、聞くのに早く、語るのに遅く、怒るのに遅くありなさい。人の怒りは神の義を実現しないのです。(ヤコブの手紙1章19-20節)
短気でせっかちな私にとっては、まことに胸に刺さる御言葉である。
舌を制御すべきとのテーマは、旧約聖書の知恵文学にも多く見られる(箴言10章19節、15章1節など)。
ヤコブも同様の主題を扱っており、3章ではその難しさを詳しく語っている(ヤコブの手紙3章1-12節)。
口は災いの元とはよく言ったものである。軽率に発した言葉は、時に他人を傷つけ、信頼を損なわせ、それが大きなトラブルに発展することもある。
更に怒りというものは、制御出来なくなると、自分自身を正当化し、ひたすら他者を攻撃する。時に、取り返しのつかない言葉を生み出してしまう。
神の義を実現しないとは、私たちの行いが、神のみこころにかなわないということである。それは、クリスチャンとして残念なことである。
怒りや苛立ちから、汚い言葉(自分を正当化し、他人を貶めるような)が口をついて出そうになることがある。結局自分自身の内側にあるものが、言葉や行動となって現れるのであるから、私たちはどうしたらいいのだろう?
ヤコブは続けて言う。
ですから、すべての汚れやあらゆる悪を捨て去り、心に植えつけられたみことばを素直に受け入れなさい。みことばは、あなたがたのたましいを救うことができます。(ヤコブの手紙1章21節)
神の御言葉に思いを馳せるのみである。