御言葉メール1029
2020年6月6日(記:斉藤文子)
「目が見たことのないもの、耳がきいたことのないもの、人の心に思い浮かんだことのないものを、神は、神を愛する者たちに備えてくださった。」第Ⅰコリント2の9
私達人間は人が考えた事なら好む好まないは別としてある程度、理解できます。それは自分も考えることであったり、自分の考えもしなかったアイデアであっても察しがついたりします。人間の知性、感情、意志は、一人一人を見ていくと、ずい分違いがあるように見えながら、それらを根底で支えている人間性とでもいうべきものは、実は同じなのです。
この事を私が強く意識させられたのは、神という存在とその御性質を知ったからです。もし私が神という方を知らなかったら、人間の表面的なところで優劣、正確の良し悪しを簡単に判断してしまっていたでしょう。しかし神という方を知れば知るほどあまりにも自分とも他者とも違う、それは人間の思いと全く違う神の思いでした。
先ほど人間を根底で支えている人間性ということばを使いましたが、実はこれが罪という人間の全てを支配している性質なのです。私がこれを理解できるのは、神が全く愛であり、義であり善である、人間は求めても得ることが出来ない御性質をもっておられる方を知ったからです。
その神が私達人間を罪の悲惨さから救うためにとられた方法は、罪ある人間には思い浮かんだ事もない方法でした。罪は自分を先ず優先しますが、神はご自分を殺し、ご自分が人間を助けるために犠牲になった。自主的になされるその働きは神の愛であります。この神の業を知る事ができる者とされた、その恵みを更に深く知りたいと願わされます。