御言葉メール1050
2020年10月31日
節操のない者たち。世を愛することは神に敵対することだと分からないのですか。世の友となりたいと思う者はだれでも、自分を神の敵としているのです。(ヤコブの手紙4章4節)
上記のような御言葉を見ると、私はドキリとしてしまう。
この世に生きる以上、世間から受け入れられたいし、評価も得たい。できるなら世の中の役に立ちたいし、クリスチャンでない友人とも良い関係を築きたい。
それが世を愛し、神に敵対することになるのだろうか?
この箇所でヤコブは、欲望を制御できず互争うクリスチャンたちに対して節操(貞操)のない者たちと呼びかける(4章1節参照)。
これは、神を捨てほかの偶像の神々を慕うイスラエルの民を、不貞の妻にたとえる旧約聖書の思想に基づいている。
ここでいう世を愛するとは、地上のもの、肉的で悪魔的なもの(すなわちねたみや利己的な思い)から来る振る舞いを指すようである(3章14-16節参照)。
ヤコブの言葉は辛辣である。そして、自分の内にもまた世を愛する思い、神に敵対する思いがあることは否めない。
だが、神の敵にはなりたくない。制御なく欲望のままには行動したくない。
いつでも神への愛が、自分の言動の源となったなら、そう切に願うのである。