御言葉メール1108
2021年12月18日
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」(マタイの福音書2章2節)
イエス・キリストの誕生の際、東方の博士たちが贈り物を携えやって来た話は有名である。
しかしこの時代、ローマ帝国に支配され傀儡政権下にあったユダヤの王の誕生に、外国から遥々謁見に来るのは非常に不自然で、不可解なことである。
一説に東方とは、かつてのバビロンやペルシャを指し、そこはかつてユダヤ人の捕囚の地であったため、旧約聖書の断片や、メシアに関する文献が残されていたのではないかと言われる。
博士たちは異邦人であり、聖書の神についての知識も信仰も不十分であったかもしれない。それでも、救い主にお逢いし礼拝したいという彼らの真摯な思いに、神は不思議な天体を用いて彼らを救い主のもとに導かれた。
旧約聖書には、将来訪れるメシアの王国について、異邦人たちが主を礼拝するために訪れると預言されているが、博士たちの礼拝は、預言の成就の先駆けと言える。
今日、世界中でクリスマスが祝われている。異邦人であった私たちが、イエス・キリストを信じ、神の民として救い主を礼拝することができるのは、この上ない喜びである。