御言葉メール 71
2005年4月6日
ひとりが材木を倒しているとき、斧の頭を水の中に落としてしまった。彼は叫んで言った。「ああ、わが主。あれは借り物です。」(2列王記6の5)
悪意は無くても、取り返しのつかないことをしてしまった、という経験を私達はしてしまいます。
自動車事故、仕事での失敗、子育て・・・疲れ、ちょっとした不注意、慣れなどが思いがけない事態を生み出す時、私達はどうしてよいかわからないパニック状態に陥ります。預言者エリシャの仲間の一人が、材木を切り出す作業中に斧を水の中に落とした時、彼はエリシャに叫びます。
「ああ、わが主。あれは借り物です。」当時、貴重品である鉄の斧は、簡単に弁償できる物ではなかったのです。この預言者の言葉には、神の人エリシャに叫びながらも、すでに起きてしまった事に対して、もうダメだという思いや自分への責めが感じられます。
しかし神の人エリシャに叫んだ事は幸いでした。エリシャは一本の枝を投げ込み、鉄の斧の頭を浮かび上がらせるという、神の奇跡の業で預言者を助けたのです。不注意による失敗のため自分と、特に他者に対して取り返しがつかない事になっても、神はあなたと相手を助け出す事ができるのです。
「しまった、何て事をしたんだろう」と思った時に、神はもうすでにあなたを助け出す用意をしておられるのです。
御言葉メール 71
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